SEO measures⑥ meta description -meta descriptionの概要と効果的な書き方-

Published on Dec 13, 2020



meta description(メタディスクリプション)とは、Webページのコンテンツを100文字程度の文章で表した「概要」・「要約」の様なもので、HTMLの内に記述します。

検索順位結果に影響を与えなくなった為、以前ほど重視されない傾向にありますが、現在でも、ユーザーのクリック率に大きな影響を与える重要な要素です。

今回は、meta descriptionの概要・記述方法などについて、説明していきたいと思います。



meta descriptionとは

meta description(メタディスクリプション)とは、別名「スニペット」とも呼ばれて、Webページのコンテンツ内容の概要(要約)を示すテキスト情報のことを言います。

Googleのような検索エンジンの検索結果一覧ページで活用されています。

例えば、「note」と検索した場合、下記のように表示されます。

description

上記画像の赤枠部分のことです。

PC版の検索結果であれば120字程度、モバイル版は50字程度の文字が表示されます。

Google等の検索結果画面には、ページタイトル・URLが表示されますが、それだけではページ内容・コンテンツを推測しにくいこともあります。

その場合、サイト概要・コンテンツ内容などを簡単にまとめたディスクリプション(説明文)があれば、ユーザーはそのページをクリックするかどうかの判断材料にすることができます。

meta descriptionを設定する場合、以下のような形で記述します。

<meta name=“description” content=“Webサイトの概要”>

上記の内容を各ページのheadタグ内に記述します。

content=””の中の文言は、ページごとに変更して利用して下さい。

なお、meta descriptionは必ず設定しなければいけないものではなく、HTML内に特に記述がない場合、検索エンジンがサイト内のテキストを自動的に検知して表示します。

ただし、その場合、あくまで機械的にテキストを抜き出すことになる為、自分の意図した説明になるとは限りません。

その為、Webサイトを活用して集客し、アクセスを増やしたいのであれば、自分でユーザーに伝えたいディスクリプションを考えて設定しておくことが重要になります。


SEOとの関係性

結論から言うと、meta descriptionの有無、もしくはその内容により表示順位が上昇することはないとされています。

meta descriptionはSEOには直接、関係はありません。

検索エンジンからの評価を決定する要素としては、titleタグ、H1・H2・H3タグ等200以上の要素があるものの、meta descriptionは、この要素に含まれていません。

かつては検索エンジンの技術が乏しかったこともあり、ディスクリプションの内容でページ内容を判断していたこともありましたが、クロールやインデックスの技術が進んだ現在では直接HTMLタグの内容を解釈してコンテンツ内容を判断、表示順位を決めることができるようになっています。

また、Googleのウェブマスター向けガイドライン 等を見ても、meta descriptionに関して何も触れられておらず、この点からも、ディスクリプションが表示順位に直接的な影響を与えることはなさそうです。

しかし、直接的なSEO効果は見込めませんが、間接的なSEO効果が見込めます。

上述の通り、meta descriptionはサイト内容を端的にユーザーに知らせる説明の役割を果たすものです。

Webサイトをクリックし、開いてもらえるかどうか、という間接的な影響は大きいと言えます。

ディスクリプションの内容を工夫してユーザーの興味を引いたり、「このページには自分の欲しい(必要としている)情報がありそうだ」と思ってくれたりした場合、クリック率に大きく貢献することになります。

その為、サイトへの集客・クリック率という意味では、SEO対策と同様に重要な役割を持ち、結果として、間接的なSEO効果が見込めます。

また、Twitter・Facebook等のSNSで共有されるときにもmeta descriptionが利用される場合があります。

この様な検索以外のユーザーのレスポンスが上がれば、間接的なSEO効果がより見込めます。


効果的な記述方法

以下、効果的な記述方法について解説します。


スマホ向けに前半部分に重要な文章を入れる

ユーザー数が多いスマホのmeta descriptionは50文字程度で、PCの120文字程度よりも文字数は少ない為、必ず、meta descriptionの前半部分に重要な文章を入れる様にしましょう。


対策キーワードを盛り込みすぎないように

検索結果の向上を狙いたいからといって、キーワードを詰め込みすぎると、ユーザーが全く魅力を感じないmeta descriptionになってしまいます。

この場合、クリック率にも悪影響を及ぼす可能性が高いです。

キーワードを詰め込んでも検索順位は上がりませんし、逆に「怪しいサイト」とユーザーに見なされ、クリック率が下がる場合もあります。


ユーザーがクリックしたくなる内容を記述

上述の通り、ユーザーが検索結果一覧を見た時、他の競合サイトよりクリックしたくなる様な内容にしましょう。

無理にキーワードを多く詰め込み、無機質な文章になるよりも、ユーザーの興味を引くような内容を意識して記述することが大切です。


各ページごとにオリジナルの内容にする

最も注意すべき点は、ページ内容とは無関係な内容を設定することです。

サイトの全ページで同じmeta descriptionを設定するというのは典型的な失敗例です。

また、meta descriptionはページ毎に個別に設定しましょう。

それぞれのページで述べたい内容は異なると思いますので、ページ内容に適したmeta descriptionを設定しましょう。

もし、設定している内容が重複しているかわからない場合は、Googleがサイト管理者向けに提供している「Google Search Console 」で重複しているmeta descriptionがないかどうかをチェックできますので活用して下さい。


まとめ

Webサイトの概要を記述するmeta descriptionには、表示順位を直接上昇させる効果があるわけではありませんが、ユーザーの目を集めるという意味では高い集客効果が期待できます。

meta descriptionを設定する上で重要な考え方は、「検索エンジンの為に」設定するのではなく、「ユーザーの為に」設定するということです。

ユーザービリティ向上の為にmeta descriptionを設定すれば、それが間接的に検索エンジンに評価され、検索結果の上昇にも繋がるかもしれないという考え方です。

その為には、ユーザーの検索意図、求める情報の量、信憑性、独自性を考慮した良質なページを作成することが必要不可欠となります。

そういった良質なページの内容に沿って効果的な表現を用いながら、よりクリックされやすい魅力的なmeta descriptionを記述することが重要です。

そうすれば、ユーザーのレスポンスが上がり、ユーザーの満足度も向上しやすくなり、ページ単位で間接的なSEO効果が高まりやすくなります。

パフォーマンスが高い良質なページを増やし、専門性・クローラビリティ・ユーザビリティを加味した、より信頼できるサイトにすることが、SEO対策で上位表示を目指す為のポイントと言えます。

「meta descriptionを全く設定していない」、「サイト内の全ページで同じmeta descriptionを設定している」、「検索エンジン対策でキーワードを詰め込みすぎている」、この3つのいずれかに当てはまる人は、是非、「ユーザーの目線」でmeta descriptionを見直してみて下さい。



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